先日知人がDVDドライブのリージョンがあと1回しか変更できない!!
なんとかならない物だろうか?と相談をされ久しぶりに調べて見ました。
管理人はトント縁が無いもので・・・・・
下のほうにお手軽簡単な方法を検証してみました。
と言うのは、これから説明するのはハード的に細工を施すので非常にリスクがあります。
決して初心者の方は行わないで下さい!!
万一、ここに記載の方法でトラブル発生しても管理人は一切の責任は負いません。
ところでリージョンコードとは?
DVD-VIDEO及びプレーヤーには、リージョンコード(Region Code)というものが設定されています。
これは、DVD-VIDEOの市場シェアを保護する目的から設定されているもので、
DVD-VIDEOとそれを再生するプレイヤーのリージョンコードが一致しなければ、
再生することができないというものです、初期のPC用ドライブはこのような設定
無かったと記憶していますが、最近はすべてに設定されている。
例えば、リージョン2(日本向け)のDVD-VIDEOは、
リージョン2のプレーヤーでしか再生できないということになります。
リージョン2のプレーヤーにアメリカのDVD-VIDEO(リージョン1)を入れても
再生することはできないわけです。
国別のリージョンコード
リージョンコードは目下、下記のように定められています。
リージョン1 - 米国 カナダ
リージョン2 - 日本 欧州 中東 南アフリカ エジプト
リージョン3 - 東アジア 東南アジア 香港
リージョン4 - オーストラリア 中米 カリブ諸国 南米
リージョン5 - 旧ソビエト連邦緒国 北朝鮮 モンゴル 南アジア アフリカ緒国
リージョン6 - 中国
※ DVD-VIDEOによっては全地域で再生可能な「リージョンフリー」と呼ばれる物
また、どのDVD-VIDEOでも再生できる「リージョンフリー」のプレーヤも存在します。
リージョンコードの変更は?
DVD-ROMやDVD-RAMなどのPC用DVDドライブ(DVD-VIDEOを再生できるドライブ)は、
ドライブのプロパティから標準でリージョンコードの変更が可能です。
ここで国別のリージョンコードを知ることができる
しかし、変更回数が4回と限られており、それ以上変更することはできません。
最後の変更を加える時には下記のような警告が出ます。
これが変更できる最後の機会
このリージョンの設定は、ドライブ内のFirmware(ファームウェア)に書き込まれますので、
OSを再インストールしてもリセットされません。
最後の変更を加えた時点で、それは固定されて変更不能になります。
じゃぁDVDドライブのリージョンフリー化をしちゃえ!!
以上のように、DVDドライブのリージョンコードは数回の変更しかできず、固定されているのと同じ。
しかし、DVDドライブによっては、Firmware(ファームウェア)を書き換えることにより「リージョンフリー」にすることが可能です。
それではファームウェアの入手は?書き換えツール
リージョンフリーにできるファームウェアは
当たり前ですがドライブメーカーのサイトでは配布されていません。
そこで、ファームウェアを置いてあるサイトで捜します。
The firmware Pageで、ファームウェアを入手します。
画面左上にある「Download search」で型式を入力するとすぐに見つかるでしょう。
しかしファームウェアを見るとドライブにより複数の種類が存在するようです(同じ型式でも異なるものが存在するということ)
その中の1つを決定するために、ドライブの情報を掴む必要が生じます。
そこで、Nero Info Toolを入手し、ドライブの詳細情報を掴みます。
解凍して実行すると、対応するメディアやリージョンコードに付いても知ることができる
書き換え用FDの作成
先ず、Windows98等でDOS起動ディスクを作成しておきます。
容量を空けるために、IO.SYS、COMMAND.COM、MSDOS.SYSを残し、他は削除します。
作成方法はWindows2000/XPのMS-DOS起動ディスクを参考にしてください。
ダウンロードしたファームウェアが含まれるファイルを解凍します。
4つのファイルが出来るこららのファイルを全て、用意しておいた起動ディスクに入れてください
これでディスクの作成は完了です。
書き換えツールの実行
一端PCの電源を切り、作成したFDをドライブに入れて電源を入れます。
FDから起動するために「カタカタ」と読み始めたところでShiftキーを押し続けます。
そうすると不要な起動プロセスを飛ばしてDOSに入れます。
(FDから起動させるためには、予めBIOSを設定しておく必要があります)
黒い背景に白文字のプロンプト(A:)が出たところで、「UPDATE.BAT」と入力して「Enterキー」を押します。
書き換えが始まりますが、この間は決して電源を落とさないで下さい。
途中で電源が落ちますと、ドライブが使用不能になる可能性があります。
なお、説明では「UPDATE.BAT」ですが、必ずしもそうなっているとは限りません。
ファイルは1つだけで「XXX.EXE」と入力する場合もあります。
「Error on
writing temporary file」と表示され失敗する場合は、
フロッピーが書き込み不可になっているか空き容量がありません。
これは、Update時に一時ファイルを作成するためです。
書き換え後の確認
書き換えが終了したら、再起動します。書き換えができたのかを確認するために、再びNero Info Toolを実行します。
変更を確認する
Firmware
Versionが変更となり、下部のRegion Codeが「2→All」となっています。
Region Codeが「All」とうことは、全リージョンコードに対応するということです。
これにてドライブのリージョンフリー化は完了しました。
リージョンコードが2以外のDVD-VIDEOを作成し、再生させて確認してみてください。
簡単お手軽にする方法の検証
ここまではハードウェア(機械的)に読み取らせる事を考えて行ってきましたが、
どうしてもリスクを伴う、最悪はDVDドライブを使用不能にしてしまう可能性が・・・
そこで、管理人は初心者でも簡単に・・・・ある程度の作業が必要でも安全な方法を
検証して見ました。・・・・・・(^_^;)
使用ソフト:DVD Fab Decrypter、DVD
Shrink、DVD Decrypter
3点を使用して、リッピング(リージョンの変更を含む)
必要に応じて圧縮、メディアに焼き込む
ステップ1:DVD Fab Decrypterにてファイルとしてリッピング
このときガード、リージョンコードを解除して解析を行い
ガードの無い状態で、リージョンコードを設定の地域番号にしてファイル化する
ステップ2:DVD Shrinkにてデータ量と記録メディアの容量を比較して必要に応じて圧縮する
※2層メディア使用時は必要ない工程
ステップ3:DVD Decrypterにてメディアに記録(焼き込む)
※ステップ2を必要としない時は書き込みソフトはPCに実装のソフトを使用して問題ありません。
ここで使用のDVD Fab Decrypterは最新のガードにも対応しています。
ダウンロードはこちらで http://www.dvdidle.com/en/free.htm
この方法はすべてメディア側のリージョンコードの変更で済むため、機械的なトラブルは皆無
また、再生専用機DVDプレーヤーなどでも再生可能になるためPCのみならず、TVで楽しめます。
一部のDVDプレーヤーのように特定の操作においてリージョンフリー化できないモデルでも、再生可能。
初心者でも比較的安心して出来る方法と管理人は思います。
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