Yassyのラジコンコラム:バッテリー編
管理人の独断偏見で構成されてます。記載内容に関しては感じたまま、思うまま表現していますので。
上級者の方、専門職の方などにおいては、おかしい表現なども含まれてます、万一あればご連絡下さい。

初心者の方への、お願い
参考程度にしておいて下さい、記載の方法で行った結果、遭われた人災や物品破損等の事故が発生したとしても
管理人はそれらの事故に対して何らの責任も負いません。
その旨承諾された方のみ、記載の手順を実践して下さい。


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バッテリーに関して

管理人がRCを始めた頃を思うと電気関係の進歩は凄い!!ほとんど管理人は・・・浦島太郎状態・・・・そこで勉強しました

 

まずはバッテリーの種類は?(@_@;)

1:ニッカド(ニッケルカドニュウム)
2:ニッケル水素
3:リチュウムポリマー(リチュウムイオンも含む)
4:鉛バッテリー
 
などが有る、その中の3種類がラジコンで使われるメインである
代表的な1:ニッカド、2:ニッケル水素は広く普及しているので、あえて詳しく取り上げません。

(充放電の方法や使用方法はEPカーのコーナーに今後掲載予定です)

そこで最近流行のバッテリー管理人も電動ヘリで使用中ですが中々神経質な奴と判り・・・

3:リチュウムポリマーに関して調べて、感じた、管理人の使用方法、管理方法を記載しました。
万一好評な時は、ニッカド(NiCd)、ニッケル水素(NiMH)に関しても特別続編を製作するかも??
しかしそこは、ほら、管理人のやる気しだいですが・・・(^。^)y-.。o○

1.  始めに(ここからは真剣に考えました)

本来ならばこの様な利用方法、使用方法は、管理人の様な単なるいち消費者からではなく、
基本的には製品の販売メーカーやRCショップなどが、情報発信するのが本来の姿であると考えます。販売当初からこの様にして頂いたならば、過去の発火事故も防ぐ事、出来たとも思います。
また一部の製造メーカーは、RCでの使用は個人的試験運用と位置づけ、放棄したような態度のところもありました。
このコラムの内容がリチュウムポリマーの事故防止の為に有用であると判断して頂いた場合には
商用かどうかを問わず、一部あるいは全部をコピーし、利用頂いて構いません。
ただし、ご利用の際は必ず、免責事項を含めて下さい。
 

2. リチュウムポリマーの利用サイクルと電圧

NiCdやNiMHなどと比べますと、現状のリチュウムポリマー(以下LiPo)は非常に神経質です。
例え充電方法や放電電流を間違っていなくても、ある日突然調子が悪くなってパワーが、弱くなったり。
充電中に膨らんだり、あるいは発火したりといったアクシデントが起こりやすいバッテリーであると言えると思います。
LiPoの利用サイクルの中の随所でLiPoの電圧を測定する事で、これらのアクシデントの多くを防止する事が可能です。
ラジコンでLiPoを使われているすべての方々に、以下のチェックを実践される事を強く推奨します。(ショートなどには、くれぐれも、注意の上作業してください。)

 

電圧測定によるLiPoの状態判断方法

LiPoを充電器に接続する前には、必ずテスターでLiPoの開放電圧(テスターのみを接続した時の電圧)を測ります。
もしLiPoの開放電圧が表1の範囲内に無い場合は、LiPoになんらかのトラブルが発生している可能性があります。
絶対にそのまま充電せずに、LiPoの扱いにもっと詳しい方や販売メーカーなどに相談して下さい。
まぁメーカーは、寿命ですとか、使用方法の不備を指摘するかも?せめて処分の対応だけでも、お願いしましょう。

表1 LiPoの正常な電圧範囲

セル数  電圧範囲
単セル 3.30V〜4.22V
2セルパック 6.60V〜8.44V
3セルパック 9.90V〜12.65V
4セルパック 13.20V〜16.85V

 

1:何故電圧が低い時に充電を開始しては、いけないのか?

もし電圧が表1の下限よりも低くなってしまっている場合、原因は単なる過放電である事よりも
むしろパック内の一部のセルが故障してしまっている為である可能性の方が大きいからです。
ただし電圧が低い原因が単なる軽い過放電でありバッテリーパックに含まれているすべてのセルが同じくらいの電圧で一様に低いのであれば大きな問題は無いと思われます。
したがって、通常通り充電しても良いと思います。
しかし経験上、バッテリーパックの電圧が表1の下限よりも低い場合の多くはパックのうちの1個、あるいは複数個のセルだけが極度の過放電状態になっていたり
あるいは内部抵抗が極端に上がってしまっていたり、容量が目減りしてしまっていたりもしくは完全に壊れてしまっているといった事の方が多い様に思います。
しかし、バランスが取れたまま過放電になっているのか、あるいはアンバランス状態なのか
どちらの状態になっているかを見極めるには、それなりの経験と測定機材が必用ですしこのときバランスコネクターの付いているバッテリーなら、ショートに注意してテスターで、各セルの、電圧を測定すれば、確実に判定できます。
バランスコネクターが無いパックでは、パックを一旦分解しない限り例えベテランでも見極める事はできません。
NiCdやNiMHの様に、0.1Cの弱い電流で十数時間充電し続けてすべてのセルを満充電状態にする方法は、自己放電をほとんどしないLiPoバッテリーではまったく通用しません。
もしやってしまいますと必ず過充電となり、最後は膨らんで発火します。
もし大きくバランスが崩れたセルを含むパックを通常と同じ様に充電してしまった場合、
満充電になるタイミングはセルごとに異なってしまいますので、
充電器がパックの電圧を調べて満充電であると判断して充電を完了させる前に、
既に一部のセルが過充電になってしまいます。
この過充電の度合が酷いとそのセルは膨らみ始め、最後には発火/爆発する場合もあると思います。その時は膨らまない場合でも、過充電は確実にセルを劣化させていますので以後パワーが弱くなってしまったり、ある日のフライト中に突然膨らんだりする事もあると思います。
「充電設定を間違えていないにも関わらず、LiPoが膨張/出火した・・・」という事例の原因のほとんどは、極度のセルアンバランス状態のパックを、そまま充電してしまったから発生したのではないかと思います。
よって、充電器の設定の間違いを無くす事と、セルアンバランスによる異常な低電圧状態を捕まえる事、この2点がLiPo充電時の出火事故を防ぐ最大のポイントになっていると思います。
逆に電圧が高い場合は充電器が故障しているか、前回充電時にバッテリー種類やセル数の選択を誤ってしまっていた可能性が大きいです。
電圧が高くなってしまった原因が確認できるまで、そのLiPoと充電器を使用するのは中止して下さい。(原因が、はっきり判れば、使用しても良いでしょう)
電圧が表1の範囲内だった場合は、更に保管前の開放電圧(後述)と比べて大きく落ちていない事も確認します。
保管日数や保管温度にもよりますが、保管時から0.5V以上も落ちてしまっているような場合は、
LiPoが劣化している可能性があります。
自己放電が極端に増えてしまったLiPoは利用を中止した方が良いでしょう事故防止のためにも。

 

充電開始時

1:充電器のバッテリー種類の設定がLipo(あるいはLiIo)になっている事
2:設定が充電しようとしているパックのセルと数(もしくは公称電圧)と合致している事
3:充電電流が1C(バッテリーの容量と同じ数値)、もしくはそれ以下になっている事
毎回この3点を必ず確認してからバッテリーを充電器に接続して下さい。

特に1と2を間違えた場合には過充電で発火(爆発)する恐れがあります。
報告されているLiPoの発火事故のほとんどは、使用者による充電器の設定ミスのようです。
充電器のセル数自動判断機能や、あるいは間違ったセル数を設定した時の警告機能をあてにしてはいけません。あくまでも、確認するようにしましょう。
例えば、過放電状態の3セルパックと満充電状態の2セルパックでは同じくらいの開放電圧になり
充電器の自動判断機能がこれらを取り間違える事があるのは容易に想像できます。

充電開始から数分経った後・・

人間は必ず時々間違える生き物です。
充電開始から一息ついた後、再度充電器の表示を確認し、バッテリー種とセル数が間違ってない事を確認して下さい。
もし設定を間違えていても充電開始から数分以内に中止する事ができれば発火にまで至る事は、まずないと思います。

 

充電中

時々充電器の表示画面で電圧と電流、及び充電された積算電流量を確認して下さい。
全充電期間を通して、電圧(V)は必ず表1の範囲内を保っていなければいけませんし、電流(A)は1C以下の値でなければいけません。積算電流量(充電された容量..Ah)はバッテリーの総容量を大きく超えてはいけません。
もし電圧が表1の範囲内を越えて高くなっていたり、いつまで経っても電圧が初期値のままで上がっていかなかったり、あるいは電流が1Cより高くなってしまっている場合、もしくは積算電流量がバッテリーの総容量を2割も3割も超えてしまっている場合は、充電器の設定ミスか故障です。すぐに充電を中止して下さい。
更に、最低でも5分に1回くらいはLiPoバッテリーの状態を目視で確認して下さい。多くの場合、LiPoは発火する前には焼き餅のようにぷっくりと膨らみます。膨らみ始めた初期の段階で充電を中止すれば、恐らく発火にまでは至らないと思います。

重 要 !

 もし不幸にもLiPoが膨らんでしまった場合は、絶対に放り投げないで下さい。床や地面にたたき付けられた衝撃でパッケージが破れ、内部のガスが一気に大気中の酸素と結合して爆発します。
充電器から慎重にバッテリーを外し、絶対に衝撃を与えないようにしながら出火しても問題の無い場所まで運んで下さい。以後の処置はLiPoバッテリーメーカーにお問い合わせ下さい。

応急処置

静かに塩水に漬けてください、冷却効果と、非常に緩やかな放電により、バッテリーの過剰反応が終息します。まだ、安全とは言えません、周囲に燃える物など無い、安全な所に置いて観察しましょう。

 

経過時間の確認

充電電流の設定を1Cにしており、もし充電開始から80分経過しても充電が完了しない場合、
そのLiPoは恐らく劣化していると思います。(充電器の積算電流の確認もして下さい)
充電時間が80分を越えてしまった場合は、以後10分間、LiPoが膨らみ始めないかどうか目を離さないようにして、もし90分を越えても充電が完了しない場合にはあきらめて充電を中止して下さい。そのまま充電を続けていればいつかは完了するかもしれませんが、このLiPoは内部抵抗が上がってしまっていますので新品時のようなパワーはもう出せないと思います。
放電電流・充電電流、ともに新品時よりも少なくする必用がありますので、
安全を考えると破棄してしまった方が良いかもしれません。
※充電電流が1Cよりも低い場合には充電時間は上記よりも長くなる場合がありますが、それは異常ではありません。(積算電流を確認の上判断しましょう)
1Cよりも低い電流で充電する事自体は問題ありませんが、この場合、定電圧充電の終了電流も引き下げられますから、1C充電時よりも沢山の電力が充電される事になります。
過充電まではいかなくても、かなり深めの充電となりますので、特に連続放電率15C以上の高性能LiPoでは過電圧気味になる場合があり、要注意です。
放電率15C以上の高性能LiPoでは、変に気を使って低い充電電流を選択せずに、なるべく1C電流で充電した方が良いでしょう。
充電時間が確認できる充電器の場合は、80分未満で充電が完了しているかどうかを確認します。
また充電器に積算電流量が表示される場合は、下記表2を参考に充電前の電圧と充電された積算電流量が概ね一致しているか確認して下さい。

表2 充電前の電圧と充電量の関係

単セル 3.30V〜3.50V 90%〜100%
2セルパック 6.60V〜7.00V
3セルパック 9.90V〜10.5V
4セルパック 13.2V〜14.0V
単セル 3.50V〜3.70V  80%〜90%
2セルパック 7.00V〜7.40V
3セルパック 10.5V〜11.1V
4セルパック 14.0V〜14.8V
単セル 3.70V〜3.77V 70%〜80%
2セルパック 7.40V〜7.53V
3セルパック 11.1V〜11.3V
4セルパック 14.8V〜15.1V
単セル 3.77V〜3.80V 60%〜70%
2セルパック 7.53V〜7.60V
3セルパック 11.3V〜11.4V
4セルパック 15.1V〜15.2V
単セル 3.80V〜3.83V 50%〜60%
2セルパック 7.60V〜7.67V
3セルパック 11.4V〜11.5V
4セルパック 15.2V〜15.3V
単セル 3.83V〜3.90V 30%〜50%
2セルパック 7.67V〜7.80V
3セルパック 11.5V〜11.7V
4セルパック 15.3V〜15.6V
単セル 3.90V〜4.00V 20%〜30%
2セルパック 7.80V〜8.00V
3セルパック 11.7V〜12.0V
4セルパック 15.6V〜16.0V
単セル 4.00V以上 0%〜20%
2セルパック 8.00V以上
3セルパック 12.0V以上
4セルパック 16.0V以上

 

もし実際に充電された容量が表2の値よりもかなり少ない場合は、LiPoが劣化して容量が目減りしてしまっていると思います。
入れても入れても勝手に出ていってしまう・・・恐らくセル内部で漏電しています・・・
逆にかなり多い場合は、やはりLiPoが劣化していて自己放電癖がついてしまっているものと思います。どちらの場合も以後の利用は危険かもしれません。
 

使用(フライト)前

テスターでLiPoの開放電圧を測ります。もし電圧が表3よりも低い場合には、そのLiPoパックは劣化して自己放電癖がついてしまっている可能性があります。
使用は一旦あきらめて、電圧が低かった原因が判明するまではそのLiPoの使用は、中止した方が良いと思います、過放電による事故防止のため。

表3 使用前(満充電時)のLiPoの正常な電圧

セル数 電圧範囲
単セル 4.15V〜4.22V
2セルパック 8.30V〜8.44V
3セルパック 12.45V〜12.65V
4セルパック 16.60V〜16.85V

 

使用(フライト)後行う作業の一例(これらの作業で状態の把握を)

1:すぐにLiPoを機体から取り出します。
LiPoを機体に接続したままアンプの電源スイッチを切っただけの状態で放置しますと、アンプによっては待機電流によりLiPoを過放電にしてしまいます、必ずアンプから外す。
2:LiPoを機体から取り出した際には、LiPoの表面温度を確認します。
もしLiPoの表面温度が50度よりも高い場合にはセッティングが過負荷気味ですので、
使用条件(プロペラや飛行中のスロットル加減)などを見直しましょう。LiPoを機体から取り外した後は、LiPoの表面温度が人肌以下になるまで10分〜15分間ほど、万が一燃え出しても火災にならない場所に置いて冷まします。
3:人肌以下にまで温度が落ちたら、テスターでLiPoの開放電圧を測ります。
もし電圧が表4の最低電圧よりも低い場合には明らかに過放電(=長時間使用しすぎ)です。

表4 使用後(フライト)のLiPo電圧

セル数 最低電圧 推奨電圧
単セル 3.3V 3.7V以上
2セルパック 6.6V 7.4V以上
3セルパック 9.9V 11.1V以上
4セルパック 13.2V 14.8V以上

 

軽い過放電でも繰り返してしまいますとLiPoが次第に傷んでいきます。また、表4の最低電圧を大きく下回ってしまっているような強い過放電は、一発でLiPoを傷めます。
できるだけ推奨電圧を下回らない様に、余裕を持って使用ましょう。(無理な使用を止めましょう)

フライト時間と負荷の関係(機体により異なりますが)

最適な負荷に設定された飛行機(ヘリコプター)ならば通常7分〜12分くらいのフライト時間になると思います。例えば5分しか飛んでいないのに過放電気味になってしまうような場合はセッティングが過負荷です。
この様な場合はフライト時間ではなくて、セッティングの方を見直す必用があります。これは過負荷によって使用中一時的に、放電電流が、能力をオーバーするかもしれません、このような使用もLiPoを痛めます。

 

当日現場での再充電

フライト後のLiPoを再充電する場合は、前回のフライト終了から15分以上経過し、LiPoが人肌以下にまで冷めてからにした方が良いと思います。あまり熱いうちに充電してしまいますと、充電中に電圧だけが早く上がってしまい、完全に満充電にならない場合があるようです。
逆に冬場はあまりLiPoを冷やし過ぎないように注意しましょう。 冷たくなってしまったLiPoは内部抵抗が上昇し、充電中にはやはり電圧だけが早く上がってしまって完全に満充電にできない場合があります。

保管方法

LiPoを保管場所に格納する前に、テスターでLiPoの開放電圧を測ります。過放電気味などでもし電圧が表4の推奨電圧よりも低い場合には、1Cで10分〜20分くらいの間、補充電を行ってから保管した方が良いと思います。
本来LiPoはほとんど自己放電しませんが、使い込んだLiPoや劣化しているLiPoでは自己放電量が大きくなる場合がありますし、30度C以上の場所での保存では健全なLiPoでも自己放電量が増加する様です。
あまり空に近い状態で長期保存してしまいますと自己放電によって過放電状態となり、使えなくなります。
電圧が低かった為に10分〜20分間ほど補充電した場合には、充電器から外してから更に30分ほど待って再度テスターで電圧を測り、表4の推奨電圧以上になっている事を確認して下さい。
もし補充電したにも関わらず電圧が上がらない充電器から外すと電圧が落ちてしまう場合にはLiPoが傷んでいる可能性があります。
空に近い状態とは逆に、満充電状態のまま長期保管しても劣化が早まってしまう様です。状況によっては保管中に電圧が勝手に上昇し、膨らんで使えなくなってしまう事もあるようです。
充電したけれどフライトに使用しなかったLiPoは、20%〜30%ほどは放電して、保管するようにした方が安全だと思います。
最後に、保管直前に測った開放電圧をメモやパソコンに記録しておきましょう。
次回の充電前に開放電圧を測った際、保管前の電圧と比べる事でLiPoが異常な自己放電を起こしていないかどうかを確認できます。
 
あとがき
コラムのネタ探してをしていて、最近使い始めたLiPoどんなバッテリーか調べれば調べるほど?
しかし??で終わらしては、凝り性な管理人、気持ちが悪いので調べました・・・
しかし、奥の深い、バッテリーと言う事が解かり・・自己満足(^^)vまた、LiPoを知ってもらうべく
ダラダラと書きましたが、少しでもご覧の方のRCライフの足しになれば幸いです。

上記記載事項更新日2007年02月15日
記載事項構成変更他2007年10月24日


続きまして、たびたび登場する”C”と言う単位はなんぞや??という疑問に答えて次はこの”C”について

”C”はそもそもバッテリーの容量の事でたとえば表示が11.1V/2000mAhなら3個(3セル)のバッテリーが直列で構築され1個(1セル)当り2A放電を1時間出来る能力があると言う事この1個(1セル)の容量をセル=Cellの頭文字Cをとって”C”呼んでいる1C充電なら2.0Aで・・・・・
放電15Cと言えば2.0AX15C=30.0Aが可能と言う事になる。

じゃぁどの"C"で使うのがいいの??と言う事で、
しかし"C"だけでは決まらないことに気をつけてください。

電力W( ワット = 電流 * 電圧)が重要です、そして重量も重要な要素です。たとえばリポバッテリーの○イペ○オン VXシリーズと○イペ○オンCL比較すると○イペ○オンCLは電力容量(重量あたりの時間当たり得られるワット数)では劣ります。しかしエネルギー密度(フライトで使える重量あたりのワット数)では優れています。簡単にいうと、重量あたり高いワット数を提供しながら(最高と言う意味ではありません)同じ重量、コンパクトな形状で長い運転時間が得られます、放電能力は15Cより20Cが優れてますが一概に全ての条件において良いというわけではありません、用途に応じて選定が必要です。
 
また、市場に出回っている電池の多くは過大表示気味ですのでご注意ください。表示どおりの最大電流で放電し続けると電圧降下が激しく性能が落ちるだけではなく、電池自体もそんな状態では長持ちしません。寿命が短くなるだけでなく事故につながります。管理人がテストした中には15Cをうたっていながら6C程度の品質しかないものもあります。難しいですが、きちんとした評判の良いメーカーの出している製品の使用を、お薦めいたします。

ここまでやってきたおさらいとして下記の使用例をご覧下さい!!
ここではいかに大型のモデルに効率よく搭載するか考えながら例として記載して見ました
また、リチュウムポリマーバッテリーに関してのまとめ的管理人の見解を・・・・・


リチウムポリマー電池の一般知識として(他の電池でも同じ考えで良いと思います)

直列(電圧)と並列(容量)

リチウムポリマー電池は同じ種類のセルを直列にして電圧を増やしたり、並列にして容量を増やすことができます。特に並列使用して容量を増やすとCの値が大きくなるので放電電流も増やすことができるわけです。この組み合わせは直列 Serial、並列 Parallelで呼ばれます。
たとえば3セルを直列にしたパック(3Sパック)は3.7V x 3の11.1Vで容量は元の1セルと同じです。
2個の14.8V/2500mAhの "4S1P"パックを並列につなぐと、"4S2P"14.8V/5000mAhとなります。
8つの電池セルが4S x 2Pと配置されるわけです。これは容量5000mAhとして扱え、同じ14.8Vの4Sパックとなるわけです。
電池メーカーはリチウムセルを1C以下で充電することを推奨しています。800mAhのパックであれば0.8Aとなります。これより低い電流で充電してもかまいません。ただし充電時間がその分長くなるだけです。(0.4Aなら単純に2倍かかる)使用している充電器にその設定がない場合は1C〜1.5Cまでの設定でもかまわないでしょう。ただし、この時は過充電に充分な注意が必要です。

ここの要点は

直列は電圧を変えます
2Sパックは2セルの設定(7.4V)で充電、3Sパックは3セルの設定(11.1V)で充電します。
並列は容量を変えます!
例題の4S/2Pのパックは5000mAhの容量を持ち、1Cつまり5.0Aで充電できます。

たとえば大型機を 2500mAhパックの10S2P構成(20セル)で飛ばすことを考えてみましょう。

Sの数字を1パックの公称電圧にかけるとそのパックの公称電圧が得られます。
10S x 3.7V = 37.0V
Pの数字をそのセルの容量にかけるとそのパックの容量となります。
2P x 2500mAh = 5000mAh
放電率"C"はそのパックの容量(5.0Ah)から得られます。
12C x 5.0A = 60.0A (多くのスポーツ機用大型ブラシレスモーターで使用できる常識的な最大電流レベル)
16C x 5.0A = 80.0A (F3A競技機や大型EDF機など負荷の大きいレベル)
注意: 今までリチウムポリマー電池の放電能力は8C〜12Cの性能であり、ぎりぎりのところでは
公称容量と電圧より低い性能しか出ずまた、危険でした。(現在は性能が上がって20Cほど可能)
また一般的に大型モーターは電圧を上げて電流を抑えたほうが効率がよくなります。
つまりより大きな電力を得るためには容量と電流を増やすよりは直列セル数を増やして電圧を上げるのが得策です。
それでも、とても大型のモデルはパックを並列にする必要があるかもしれません。
 

その場合...

すでに並列にされている電池パックとコネクタで接続したパックのどちらがいいのか?
並列で組まれた電池パックではなく、直列・並列コネクタで1Pパックをハーネスすることを
お勧めします。次にあげるようなようなメリットがあります。

 

1) 電池の確認、充電、バランス取りが容易

並列にハーネスされた11.1V/2200mAhパックは3S2Pとなり11.1V/4400mAhのパックとして扱えます。いつでも切り離せるのでそれぞれの各単セルを電圧チェックしたりバランサーを使って安全に充電できます。組並列電池として販売されているものはそれぞれの単セルを基本的に確認することができません。

2) いつでもひとつのパックとして使える

大型機体を引退させることに決めた場合にはその3S2Pパックは2個の3Sパックとして小型機体で使うことができます。逆に、小型機体で使用の分を大型機体に使うこともできます。

3) 配線やり直しが簡単

3S2Pパックを6Sパックとして使うのも簡単です。ハーネスワイヤがあれば付け替えるだけです。
製品化した組並列電池ではパックの組みなおしはかなりの経験者でも困難です。

4)搭載も楽ちん

2個の小さいパックのほうが1つの大きなパックより機体の搭載の自由度が大きくなります。
細い胴体の機体であれば前後に、幅があれば横に並べてと自由に積むことができます。
注意!! 電池メーカーから2P、3Pとしてとても長くてスリムなパックが大型機用に販売されていますが、そのような長いパックでは搭載上、正しい重心を得るのがとても困難でしょう。
電池パックの購入の前にはパックの搭載位置と重心を検討してください。このとき2個使用の方が自由度が大きい事でしょう。(管理人は、決してメーカーの回し者ではありません)
2個のパックをハーネスするのは簡単です。流れる電流に耐えられるワイヤ、コネクタを選び半田付けするだけです。下の写真は2200mAh〜2500mAhの 3Sパックを並列にするためのハーネスワイヤの例です。(写真参照)

2200mAh〜2500mAhパックでは最大22A〜25A程度流れるので、ショート3.5mmゴールドバレットコネクターを電池パック側(右側)に使っています。(40A連続に耐えられるので十分です)4400mAh〜5000mAhに並列にされた側(左側)は最大44A〜50A流れることが予想されるのでロング 4.0mm ゴールドバレットコネクタを使用しています、60A連続に耐えられるので充分です(注意:左側の4mmゴールドコネクタ メスも透明のシュリンクチューブで被覆しています。)

 

充電について

リチウムポリマー電池は正しく充電されないと危険があります。また安全の為管理人は土鍋に入れて充電します。もちろん蓋は開けてますよ!監視のために、万一の時は、ハーネスを1本づつ切断すれば、そのまま、運べます。また応急処置の塩水の注入も可能です。
バランスの取れた電池パックはより高い性能を出し、長持ちします。
そのために パックはリポ対応充電器と充分な管理の上で充電されることを強く推奨します。

その他(基本的な考えかな?)

多くのリチウムポリマー電池はR/C用途に販売される もので、他の用途には使用することは許されてません。(基本的に自己の責任においての使用が、大前提のようです。)
バッテリの放電、充電、電気モーター、プロペラ、ラジコン航空機の飛行そのものもすべてに、またラジコン車両も含め潜在的危険があり、他人に被害を与える可能性があります。
ユーザーは製品を購入するに当たってこれらのリスクを承知し、一切の事故、怪我、資産に対する損害の責任が発生するものと心して取り組む必要があると思います。(保険の加入)
基本的に販売のほとんどのリチウムバッテリのラジコン用途での使用は試験的運用とみなされ、長期的な保証は明示的、非明示的に提供されませんし。ニッカド、ニッケル水素も同様ですね。
ほとんどの製造者、流通者、販売者ともリチウムポリマー電池のラジコン用途あるいはそれ以外の用途での容量、寿命、保存、放電性能について保証はされませんね!!悲しい実情です。
リチウムポリマー電池はいつでも子供やペットの手の届かないところにおいてください。ショートに注意して、ケースなどに入れて保管しましょう。

 


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